私たちの出会い part2
彼の印象はカッコイイとか一目ぼれとかそんな事はなくって、どっちかというとこの島にいる旅人にしてはシャイではにかみやな男の子っていうカンジだったかな。
今となってはなんでシャイという印象を受けたんだろうってカンジなんだけどね。
その時は、イケイケドイツ人に付いて来ましたって感じで遠慮気味だったような気がする。
そして別の女の子に気があるのかなぁ~、頑張れなんて密かに思ってた。
後から聞くと、この女の子への興味は全くなくて、むしろこの女の子は彼が私とうまくいくように色々アドバイスしてたんだって。
こちょこちょ絡んでたのはこのアドバイスの為だったようです。
全くそんな事に気が付きもせず、そしてまだこの時点では彼への恋心はなかったな。
でもすっごく優しい目が印象的で、はにかんだ笑顔が幸せな気持ちにさせたり和んだり、安心させる人だなと思ってた。
この日はビーチでファイヤーバトンを回したり、ファイヤーバルーンを上げたりと彼を含めたバーのメンバーと楽しく過ごしました。
その日から私たちは電話やメールでやり取りはしていたけど、なかなかタイミングが合わなくて会うことは出来なくって。
そうこうしているうちに、私が友だちと別のリゾートで会う約束の日が迫ってきたので、島を出る事を彼に告げると、ボート乗り場まで来てくれたんだよね。
でもその時も会えなくて。
なんたって大勢の旅人が一気に押し寄せるボート乗り場なので、ここで待ち合わせなんて至難の業。
電話の向こうで必死に私を探してくれている様子が伝わってなんだか幸せな気持ちに。
会えなかったけど、嬉しくて、不思議とまた会えるっていう確信もあって。
まぁ、その確信はすぐに当たりました。
別のリゾートで友だちと楽しくバカンスした後、いよいよ帰る時に彼が国際空港まで会いに来てくれ、久しぶりの再会。
この時にすっごくいとおしくて、大切な存在に感じられて、でも不思議とお別れの寂しさよりもこれからのワクワクの方が大きかったかな。
いままでこんな恋愛したことないけど、愛の告白なんてなくても彼の気持ちが伝わって、私の気持ちも彼に伝わって、これからの未来にワクワクしながらバイバイ。
愛しい、優しい気持ちで日本に帰ったのでした。
彼とこの時の出会いに関しての後日談は今でもたまに話すけど、若干の食い違いはあるものの、まぁこんなカンジ。
やや美しくまとめてはいるかな。(笑)
こんなノロケ話に付き合っていただきありがとうございました。
でも何年も付き合っていると美しい話ばかりじゃないですよね。
これからはそんなストーリーも徐々に書いていきたいと思います。