ツイてない年下フランス人彼との結婚行進曲

喜怒哀楽の激しいフランス人彼との結婚生活。約6年の時を経て無事に結婚行進曲を流すことができました。ネガティブ事が起こると「ツイてない。俺はいつもこうだ」と分かりやすく落ち込む彼。いつか「私と出会えツイていた」と思ってもらいたいと思いつけたブログタイトル。どうなるのか。。。

ウィルスとともに生きていく

いよいよフランスは5月11日に移動制限が緩和されます。
今までは、1キロ以内1時間の範囲で買い物やジョギングなどいくつかの項目において外出が可能でしたが、いずれも外出証明書を持たなければなりません。

移動制限緩和後は、行動できる範囲が一気に100キロまで広がります。
100キロを超える場合は、やはり証明書が必要で仕事などそれなりの理由が必要です。
テレワークが継続出来る場合は推奨されるようで、通勤は時差通勤をするようです。ラッシュ時はその時間に乗ってもいいみたいな証明書が必要(?)のようです。
公共の交通機関を利用する際、マスク着用が義務で違反者は罰金だそうです。
つい最近までマスクはすでにかかってしまった人と医療関係者以外はマスクは必要ないって言ってたのに・・・
義務。しかも違反者は罰金って。
対応が全く変わりました。
っていうか、マスク配ってくれるって話しはどこに?
ようやく販売はされたようですが。

今回の移動緩和はあくまでも緩和であって終わった訳ではない。ウィルスとともに生きていくという事のようですが、どこまでフランス人に響いているかは謎ですが。
11日にあちこちでパーティやらピクニックやらでまたマクロン大統領が怒るんじゃないかと思っています。
ただBARやレストランなどの飲食店は閉まったままです。
ちなみに10人以上で集まるのも禁止です。
でもこんなに良いお天気だとピクニックしたくなる気持ちは分かります。ずっと公園もしまってゆっくりできなかったし。
公園は確か色分けされた緑の地区のみ開くんだったような。

 

今回の緩和に対しては色々な意見があります。
一つはやはりこれ以上経済活動をストップできない。
まぁそうだなと思います。
政府が多くの救済援助をしていますが、そのお金はどこから?
これからもこのコロナウィルスの時の借金を国民が税金で返済していかなければなりません。
でもきっと多くの国が同じ状況ですよね。
これからどう世の中が動いていくんだろうと時々不安になるけど、嘆いていても仕方ないですね。
必死にしがみついて進んでいくしかないですね。

 

そして二つ目に格差だそうです。
学齢時のいる家庭において、学校が連絡を試みても連絡がつかない家庭が結構な数いるそう。
確かに全ての家においてネット環境が揃っている訳ではない。
それに両親ともに移民だとフランス語が分からずに、学校にアクセスできないでいるのかもしれない。
学校や地域によっては印刷したものを配布したり、iPadを貸し出したりみしているようだけど、その情報すら分からないのかもしれません。
すでにある教育格差がますます広がろうとしているみたいです。
私も移民局指定の語学学校がオンライン授業に切り替わりましたが、半数がやはりログインされていない状況。
中には嫌々学校に来ていた人もいたので、あえてログインしていないのかもしれませんが・・・
そうはいっても、一定時間取り組まないと卒業はできないかと思うし・・・
どうなるんですかね。
また別のところで移民局指定の語学学校については、まとめたいと思っていますが、私は一定時間終わっているみたいで後はテストと言われていますが・・・
これも話しがよくみえなくて。
まぁとりあえず移動制限緩和後に調整するとの事です。

と、こんな理由が裏では言われております。

 

そして貰えていない人も一部いるようですが、会社に勤めている人はもちろん、フリーランスでもきちんと税金を納めている人は国から手当が貰えています。
一方で、ちゃんとした契約なしで働いていた人たちは(移民が多いのかな?)、国からの補償もなく(きっと生活保護みたいなものは貰っていると思いますが)、仕事もなくもちろん働いていた会社からも補償は貰えないといった状況に陥っているようです。


こういう人たちはフランス社会に多くて、裏社会(?)で働き収入は得るが、税金を納めない上に無収入の申請をして生活保護をもらう人たち。
移民・難民に多くて、疎まれる原因の一つになっています。

 

仕事で怪我しても働けなくなった分の収入の補償はないし、こういう緊急事態に困るんだけど、でもやっぱりフランスって根底に博愛の精神が備わっているなって思うのは、疎む人がいる一方で救済する人もいるって事です。

こういう状況になる前から見た事はあるけど、移動制限が始まってから様々な場所で食料を配っている団体を頻繁に見ます。
家を持たない路上生活者には炊き出しサービス。
低収入のご家族には食材の提供。
すごいなって思います。

ただこういうサービスをしていると多くの人が行列を作っており、場所によっては結構臭う事も。
ソーシャルディスタンスを取る意味でもこういう行列を見ると近付く前に別の道に進むんだけど、とにかくゴミがたくさん捨てられていて・・・
人によっては配られた袋を大事そうに抱えている人もいる一方で、その場で袋を開けるのか不要になった物をその場で捨てていく人たち。
なんだかなぁ。

 

移動制限が始まり、一時街が綺麗になった時もありましたが、最近ではすでに元に戻っています。
というか掃除する人が少なくなっているのか、より汚くなっているエリアもあります。
なんだかなぁ。です。

 

スーパーに買い物に行くと入り口で、食料を配布する団体が寄付を求めてきます。
寄付と言っても現金ではなく、買った食材を寄付する現物支給型。
個人的に私をこのシステム好きです。
そんなに大金を寄付するわけではないけど、寄付したお金ってホントに必要な人に渡っているの?とか気になっちゃって。
道端でもよくお金をせがまれるけど(普通の人っぽい人もせがむ)、私は絶対に渡さない。お酒とかタバコに使う場面を見てからは、更に渡さないって決意しました。
別に何に使おうが良いんだけど、私はお酒とかタバコに使うならあげないっていうスタンスなだけ。
最近は環境問題を考えて小袋のお菓子を持ち歩くこと少ないんだけど、小袋のお菓子を持っていたらそのお菓子を渡すようにしています(本当に困っていそうな人のみ)
って訳で、スーパーで買った現物支給の寄付は私的には賛成です。
日持ちがして好みがそれほど分かれないもの、そして私はできるだけプラスティック包装の物は避けたい。
そうなると紙のパッケージに入ったパスタ。
瓶や缶って重たいし、嫌煙されそうとか・・・
他の人がどんな物を寄付しているか気になってチラチラチェックするんだけど、なかなかしっかり見れない。

 

そんなこんなで助け合いなフランス。
移動制限緩和後も以前のような生活には戻らない、ウィルスとともに生きていくなんて言われていますが、これ以上状況が悪くならない事を祈り、わがままを言えば少しずつでも改善の方向に世界が動くといいなと思っております。

 

とりあえず明日で緩和。
今日と明日で変わるのは制度上の大きな変化だけであって、決してウィルス戦争が終わった訳ではない!ということを忘れてはいけないですね。
フランス人!分かっているかな?