ツイてない年下フランス人彼との結婚行進曲

喜怒哀楽の激しいフランス人彼との結婚生活。約6年の時を経て無事に結婚行進曲を流すことができました。ネガティブ事が起こると「ツイてない。俺はいつもこうだ」と分かりやすく落ち込む彼。いつか「私と出会えツイていた」と思ってもらいたいと思いつけたブログタイトル。どうなるのか。。。

OFII指定の語学学校② クラスメイト編

さて話は戻し、OFII指定の語学学校の話です。
前回の話は以下です。良かったら。

 

franpon.hatenablog.com

 

前回書き忘れてしまったのですが、学校では毎回午前と午後に出席のサインは青いボールペンでするという指示がありました。
そのためなのか分かりませんが、学校から青ボールペン・シャープペンシル・ノートの一式が配布されました。

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語学学校からの支給品

そのためブログでよく読む筆記用具借りパク事件は皆無でした。
むしろみんな私の答えを写すために集まるので、忘れ物のシャープペンシルやボールペンが集まったくらい。笑

ではでは、クラスメイトとの思い出のエピソード
厳選はしていますが、ホントに濃い時間で数々のエピソードが。笑
若干、私の記録も兼ねて書いていきたいと思います。

 

・結束力?積極的?答えを教え合うクラスメイト
フランスに住んでいる以上、フランス語を獲得するって事が目的で、その目的のための学校だと思うんだけど、中には答え埋める事だけが目的になってない?っていう人もいました。
まぁ先生からのプレッシャーでとりあえず答えを埋めたくなる気持ちも分かるのですが・・・
でもなんでその答えなのか分かっていないとダメよね。中にはオーラルには問題ない方もいたので、スペルだけ教えてっていう方も。

あとはテキストを読む際に必ず数名の声が聞こえる。

黙読って言葉知らんのかいな?

途中で読むのが嫌になって止めても、誰かしらが読み続けてくれる。

 

・若者に説教。お節介な私。
特に隣に座っている南スーダンの男子に説教。
席は自由ですが、みんないつも同じ席に座るので指定席みたいな感じでした。
私の隣は南スーダンの若者男子。
コイツ(笑)は、英語話せるっていうものの挨拶・単語レベル。
英語とフランス語のアルファベット読みがごちゃごちゃ、アルファベットは大文字のみ。小文字何それ?っていうレベル。
でも全くアルファベットが書けないクラスメイトよりは出来るので、見逃されがち。
そして多分母国の教育環境もあまりよくないのか計算や時計読みに問題ありで、フランス語でどう表現するかっていう次元の話ではない!
ただ課題があればなんとか埋めようとするガッツはあるものの、なぜそうなるのか全く分かっとらん!
英語で説明してももちろん理解出来ず。
仕方なく絵を書いて解説するお節介な私。
私の解説を聞いていると時間がかかるし、根本が分かっていないので一向に進まない。そこで南スーダン青年は同じアラビア語を話す人にヘルプ。
答えだけじゃなく、理屈も教えてあげてっていっても答えのみ教えるアラブ勢。
そんな南スーダン青年に彼女が出来たのか授業中常にメッセージのやり取りをするように。
基本的にスマホ禁止でしたが、一生懸命にGoogle翻訳で理解しようと先生に見えないように操作(何度も見つかって没収されていたけど)していたのが、ある時を境に彼女とずっとメッセージのやり取り、コレにはオイって感じでした。(超~お節介野郎。笑)
「私はね~、もうこんな国やってられん!って思ったらさっさと帰るけど、命からがらやっと落ち着ける場所見つけて、この国で生きていくんでしょ!だったら言葉が出来なかったらいつまで経っても自立出来ないし、いいように騙されたりするよー!」って英語で説教。まぁ案の定通じずGoogle様にアラビア語に訳してもらいました。
それでもあまり響かなかったのか、最後の最後まで自分の住所は愚か名前もアルファベットでキチンと書けていませんでした。

市民講座で会ったアラビア語を話す方は、アラビア語にフランス語、更に英語を話す方が多かったです。ただ3言語問題なく話せても読めない方もいましたが・・・
格差は広がりますね。

 

・家が・・・ない?
私のように家族と住んでいる方、友だちと住んでいるといったように私のクラスメイトの中で一人暮らしをされている方はいませんでした。
また別で触れたいと思っていますが、授業の中で不動産に関する内容を勉強した際に、自分たちが住んでいる部屋や広さを紹介したのですが、無職のハズなのにそんな広い家に住んでいるのぉ~とフランスの支援の恩恵を受けている家族がちょっとうらやましくなったり。
そんな中、またまた南スーダン青年ですが、突然家問題が勃発。
彼が住んでいるのは、友人宅。
彼とはコミュニケーションが取れないのでアラビア語を話す人しか結局クリアに理解出来ませんでしたが、突然オーナーから家を出て行くように電話がっ!
(同じアラビア語でも方言のように理解が難しいことがあるらいい。というのを市民講座で一緒になったアラブ人に教えてもらいました。この時に他のアラブ人たちも??だったので。もちろん言葉だけじゃなく、状況も??だったのかもしれませんが)
もちろんフランス語なのでマダム先生が出るものの、電話の後すぐに帰っていった南スーダン青年。
よく分からないけど、どうやら一緒に住んでいた友だちが他の地方都市で仕事が始まったので、地方都市の仕事の間は部屋を出なきゃいけないらしい。(?? 寮とかなのかな?)
で、家なき子になってしまった南スーダン青年。
しばらくお休みしていた南スーダン青年が戻って来たときは、みんなからの質問の嵐。
どうやらホワイエ(?スペルが分かりません)という住居を持たない方が一時的に入る施設に落ち着いたとの事。
私はもちろんですが、マダム先生も何それ?って感じで知らなかった。
何人かの移民たちは、あそこだけには戻りたくないと言っている人も。
難民キャンプがあったり、こういう施設があったり・・・
私が言語講座で出会った移民たちは運良くフランスの支援を受けることが出来た人たちなんだなぁとしみじみ。

 

・友だちが多いクラスメイトたち
休み時間の度に、いや授業中もですが、やたらと電話がかかってくるクラスメイトたち。
休み時間なんてひたすら喋りっぱなし。
フランスに住んでいる人?母国の友人?
それにしても毎日、毎日こんなに長電話よくするなぁと呆れつつも、ちょっとうらやましく思ったりも。
あっ、ただ字が書けない・読めない移民たちには電話やボイスメッセージしかツールがないので仕方ない部分でもあるようです。

 

・躾や教育環境、価値観の違い
書き出しに筆記用具借りパク事件はありませんでした。と書きましたが、借りパクまではされなかったものの、消しゴムや修正液はもらえなかったので、勝手に筆箱から借りていく人はいました。
机の上に出ていたり、アイコンタクトなどあれば、あえて「貸して」とか「ありがとう」っていうコミュニケーションは求めないけど、勝手に筆箱あけて持っていくのはルール違反でしょ!(心狭い?)
何度も続いたのでキレました。笑
っていうか、キレても仕方がない。これは徐々に分かってきた事ですが、一部の国では男女平等っていう考えはなく(ここではそれが良いとか悪いとかは触れないようにします)、私のような女でしかも異教徒のヤツの持ち物を使うのに許しをこう必要があるという発想すらなかったようです。
なので私がいくらキレたところで伝わらん!
でも彼らも根は悪い人ではないので、そういう行為は嫌だと伝えればゼロにはなりませんが、マシになりました。
ちなみに南スーダン青年ではありません。
彼は腰の低い青年でした。
そして事ある毎に説教するお節介野郎だったので、若干私のこと恐れてた。笑
これは価値観からくる問題。
躾からくる問題も。
また貸し借りの話ですが(やっぱり私心狭い?)、アフリカ系の女性が借りた消しゴムを投げて返したのよね。
この場面を見たマダム先生が激怒。

またある時は、答えを教えて欲しいアフリカマダムから声をかけられるのでなく机を叩いて呼ばれたり。笑
答えを写す立場で!って思いますが、相手の立場に立って考えるとかいう考え方はないし、その方自身がそういう扱いをされてきたのかもしれません。
怒っても仕方ないと思いつつ、良い思いはしないですよね。

色々と驚く事は多いのですが、他のクラスメイトも驚いたポイ捨て事件!
年齢もそこそこ、思春期の子どもがいるマダムが悪びれもせずゴミをポイッと捨てたんですよね。
これまでもポイ捨てする人は見た事あるけど、ベンチに座っていて目の前にゴミをポイッと捨てる人を見るのは始めて。
フランスって至るところにゴミ箱があるにも関わらずゴミだらけなのは、こういう方々がいるからっていうのもあるのかもしれません。
どこかで書いたかもしれませんが、フランスの福祉や支援受けて生活している移民に対して不満を感じているフランス人もいる中、こういう行為は更に自分たちがフランスで生きにくくなっているのに気が付かないのかな。
移民がフランス社会で生きていくために必要なシステムなどを学ぶ市民講座というものがあるのですが、基本的な事も伝えないと!と強く感じました。
市民講座については下記を良かったらお読み下さい。

 

franpon.hatenablog.com

franpon.hatenablog.com

 

 

余談ですが、日本って引っ越しするとマンションのオーナーと転居手続きした役所、両方からゴミの捨て方の冊子もらいませんか?
彼が日本に住んでいたときも、フランス人の友人が日本に住み始めた時も苦労した事の一つにゴミ捨てがあったくらい。
フランスはゴミ捨てルールはユルユル。そんなユルユルなのに守れずポイ捨て。
っていうか、多分ゴミ箱に捨てるっていう事を知らないのよ。
教えないと!

またまた話が脱線してしまうのですが、主に海外旅行をする中国人向けに「大声で話さない」とか「トイレの扉は閉める」などの注意書きの本(?パンフレット)があるってニュースで読んだ事あるんですが、知っている方います?
興味津々です。

異文化や価値観を否定するつもりはないですし認め合って生きていきたいと思いつつ、相手を不快にしたり害を及ぼす事は止めて欲しいですね。
って、私も気を付けないと。

 

・異文化・経験のシェア
前に書いた事と今度は真逆の事です。
本当申し訳ないけど、クラスメイトの中には聞いた事ない国、アフリカの小国出身の方なんかもいて、それぞれの国の風習を聞くのはとても楽しかったです。
また逆に日本ではなんで鯨や海豚を食べるの?とか聞かれたり、日本の技術についての質問など、答えるのが難しい質問も多かったですが、相手の文化を否定せずに(共感や肯定もないですが)聞くって面白い。
ただマダム先生は、フランスで禁止されている体罰・性差別や動物虐待、重婚の文化がある国に対しては、それはフランスでは絶対にダメ!と念を押していましたが。笑
でも国技を否定するのは、どうなんだろう?
確かに驚いたけど。
アフガニスタンの国技・・・
気になる方はググって下さい。
他にもゴムボートで1週間くらい海を漂ってヨーロッパにたどり着いた話、自国の戦場の様子などを生々しい話はとても衝撃的でリアルで、貴重な経験のシェアの場だと思いました。

 

他にもた~くさんのエピソードがありますが、キリがないので印象的な出来事を抜粋してみました。
それでもダラダラと長くなってしまった。

 

以前出会った日本人の方にこの講座を受ける事をご主人が反対されご自身でお金を払い語学学校に通われたという話を聞き驚いたのですが、確かにこれら様々なエピソードはフランス人である彼や友人たちも相当驚いていました。
ただその日本人のご主人と違い、彼も友人たちも口を揃えて逞しくなるね!と前向き発言。
The日本人な私、受け身で察して欲しい!という態度のままでは、ここフランス社会では生きていけないという事を学べました。
フランス語だけじゃない、色々な事を学んだ語学学校でした。
無料でこんな貴重な経験や学習の場が与えられるってスゴいですよね。

次回は、実際にどんな内容だったかについて書きたいと思います。