ツイてない年下フランス人彼との結婚行進曲

喜怒哀楽の激しいフランス人彼との結婚生活。約6年の時を経て無事に結婚行進曲を流すことができました。ネガティブ事が起こると「ツイてない。俺はいつもこうだ」と分かりやすく落ち込む彼。いつか「私と出会えツイていた」と思ってもらいたいと思いつけたブログタイトル。どうなるのか。。。

大掃除に関する考え方の違い  日仏間比較

海外転居に関することを書きますなんて前回言ったけど、ちょっと別の事を書きたくなったので。
ホント日々書きたいことが色々とたまっていくが、アウトプットがなかなか出来ずに・・・
フランスに引っ越したら仕事もないし、友だちもそんなにいないし、暇してんだろうなぁなんて思っていたけど、なんだか時間がない。
なんでだぁ?!
もちろんダラダラしたりネットサーフィンしたりとぐーたらぐーたらしている時間はあるけど、なぜかあっという間に時間が過ぎていく。

どんな人にも時間は平等に与えられ、それをどう使うか、どう使いこなすか。
問題はそこだな。
日本で仕事していたときは、仕事の時間・プライベートの時間がハッキリ分かれていたし(意識的に分けていました)、限られたプライベートの時間、やりたいことの優先順位を付けたり、折り合いを考えたりとそれなりに(私なりに)有効に時間を使おうとしていました。
それが今はホントに際限なく時間があるかのような過ごし方になっている。
バカンスで長期フランスにいるときと同じような時間の感覚!

今はバカンスではなく、フランスで生活しているんだからと自分に渇を入れ、気持ちを引き締めなくては。
といっても今は年末。
特に今年は結婚手続きに仕事の引継、海外転居とかなりライフイベントが盛り沢山な一年でした。
気を引き締めるのは来年からにしようかな。
といっても、残すとこあと数時間。

と・・・前置きがかなり長くなりましたが、やっぱり一年の締めくくり積もり積もった汚れを落として新しい一年を迎えたいと思い、大掃除をしました。
ちなみにほぼ毎年クリスマス前から年明けまで彼とフランスもしくは暖かい国で過ごしていますが、日本を去る前に必ず大掃除と年賀状を出すのは欠かさずに行っていました。

ただどうやら彼には年末に大掃除という概念や習慣はないらしい。
彼や周りのフランス人の友だちに聞くとフランスの大掃除は春のイースター辺りにやるのが一般的とのこと。
冬は寒いから籠もって、春になったら暖炉とかも含めて掃除するらしい。
確かに寒い冬に家中の窓を開けて大掃除するのは、寒がりな私にはちょっとツラい。
実は子どもの頃は寒さに負け、窓を閉め切って掃除した結果ハウスダストのアレルギーを発症させ年末に対応している救急病院にかつぎ込まれた記憶があります(人は埃では死なないなんて言っている人っ!埃も十分アレルギー反応を引き起こす要因です)

暖かくなった春に大掃除も悪くないなぁって思ったけど、やっぱりきれいな家で新しい年を迎えたいということで、我が家は年末と春の両方を採用することに。
掃除をしないのは問題だけど、大掃除を何度もしても害はないでしょう。ちなみに夏のバカンスで長期家を開けるときも大掃除をする予定(日本ではしていたので、多分フランスでもするかと。立つ鳥跡を濁さずの精神と綺麗な家だと帰ってきたときに気分がいいしね)。

ってな感じで大掃除をするタイミングから日仏の違いを感じたワケですが、大掃除のやり方にも大きな価値観の差が・・・。
それは、自分達でやるかどうかって事。
えっ?って思った人!
私も始めは何を言ってんのー?という状態だったんですが、彼の話を聞くとまぁなる程、それも一理あるなぁと思いました。
彼が言うには、暖炉は暖炉や煙突専門の掃除屋さん、ベットマットやカウチのマットのお掃除(お手入れ?)他にもお掃除専門の業者に依頼するでしょとのこと。
一応言っておきますが、決して私は玉の輿に乗った訳ではなく、ごく一般的なフランス人と結婚しました。笑
でも彼や友だちの話を聞くと、この春の大掃除は業者に依頼するご家庭が多い様子。
共働きやシングルのご家庭が多いフランス、平日は仕事や子育て、お休みの土日は家族との時間や趣味に費やすため掃除は必要最低限。
そのため一年に1回の大掃除にお金をかけるそうです。
なるほど。

日本でもエアコンの掃除を業者にお願いする家庭もあるかと思いますが、やはり年末の大掃除は家族総出でやるイメージがあります。
それに日本も最近は共働き家庭増えていますよね。
それこそ冒頭に書いたように、時間の使い方が違うようで、日本人は家を守り綺麗にする事に時間をかけるんでしょうね。
フランス人も家での時間を大切にしていますが、日本人との感覚とはやっぱり価値観が違うような気がします。
そこらへん上手く言語化出来ないのがもどかしいのですが。

彼と話していて感じたのは、掃除に対する思いや考え方の違い。
もちろん生活しやすくとか清潔に保っておきたいという思いから掃除するんだけど、例えばもう自分は使わない場所、チェックアウトするホテルの部屋とか公共の場のトイレとかは、掃除をしないまでもこれから掃除する人が掃除しやすいようにとか次に使う人が気持ちよく使えるように気にかけたりすると思うんですが、そこら辺の感覚がちょっと違うような気がしました。
もちろん汚して去るような彼ではないのですが、チェックアウト予定の旅館の布団とシーツを別にして畳むとかはどうしてそこまでするの?との質問。
時間がなく布団を部屋の端に畳むだけで終わってしまうこともありますが、時間が許す場合はシーツをはがす私にビックリ。
だって、どうせシーツは別にクリーニングに出すだろうし、その方がスタッフも助かるんじゃないのかなぁという私の考え方に対して、それがその人の仕事だからという彼。
それはそうなんだけどねー。

貧乏バックパッカーの私たち(元?)、シーツを渡されて自分たちでベットメイクするようなゲストハウスにも泊まっていたこともあります。そのようにすると決まっている場所では、従う彼。
それに友だちの家に泊まった場合も綺麗にベット直すし、だったらそうじゃない場でも時間があればそうすればいいんじゃない?

サービスを受ける場でも?

んー、なかなか噛み合わない。。。

彼の言いたいことも分かるんです、きっと彼も私の言っていることは分かっているハズ。
どっちの価値観が正しいとかではないんだと思います。

小学校で教室を汚す男子に対して、「今日私たちが教室掃除の当番なんだからねー」と怒る女子。
逆に掃除が終わった後に汚してしまうと、「せっかく掃除したのにー」。
こんな光景結構目にしましたが、こういう経験が掃除する人の身になってその場を使う事を学んでいたのかもしれません。

フランスの学校では子どもたちが学校や自分たちの使用した教室を掃除する時間はありません。
その分、雇用を生み出しているのも事実です。
フランスで子どもたち自身に掃除をさせると学校教育が変わったら、かなりの失業者が出てしまうのも事実。

フランスの子どもたちは雇用について学んだり、サービスを受ける事、サービスに合った対価を支払うことを経験するんでしょうね。
日本はスマイル¥0なんて某ファーストフード店で展開されているように、サービスに対して料金が発生することを学ぶ場は少ないんじゃないかと思います。

かといって、日本もフランスも個人差はかなりあるし、日本の「おもてなし」の精神を持ったフランス人はたくさんいます。
残念な事にその逆の日本人がいるのも事実。自分さえよければっていうね・・・・

大掃除から発展したこの話題。
私と彼との間で結構熱い議論を交わしました。
彼は、というかフランス人は議論大好き。
その点私は特に自分の意見がなく、ふーん、そうなんだーとやり過ごしてしまうことが多い中、珍しくちゃんと議論できました。

彼は日本の教育推し!
子どもができたら日本の教育を受けさせたいっぽい。笑
ただ子どもが出来てもきっとフランスで生活することになるから、きっとそれは無理。
教育は無理でもしつけで、日仏両方の価値観を知り、自分なりに落とし込んでいって欲しいねと話し合った日でした。

なんとも壮大な話ですが、私たちの狭い世間や知見の話なので、他にもこんな考えがあるなどご意見がありましたらぜひ教えて下さい。

それにしてもダラダラと、書いては保存しを繰り返していたら、大晦日になってしまいました。
大掃除の話題なので、どうしても年内に書き上げたかった。
日本ではギリギリの時間かな。

今年はホントに色んな事があった年でした、まだ今年の内容で書きたいことがたーくさんありますが、また来年書きたいと思います。
少しずつ読んで下さる方が増えとてもうれしく思っております。
また来年もよろしくお願い致します。

私たちはこれから遅めのランチを作り、友だちとのカウントダウンパーティーの準備をします。
長引いているストの影響で無事に友人の所にたどり着けるかは分かりませんが、これもいい思い出になりますね。

では皆さん良いお年をお過ごし下さい。